雨の日に欠かせない折りたたみ傘や、紫外線対策に活躍する日傘。ところが、傘を開いた瞬間に「なんだかイカ臭い……」と感じることがあります。
特に困るのが、何度か使った折りたたみ傘だけでなく、買ったばかりの新品の日傘からイカのような独特の臭いがするケースです。
「雨に濡らしていないのに、なぜ臭うの?」
「この臭いはカビ?」
「ファブリーズをかけても大丈夫?」
「どうすれば臭いを取れる?」
と気になる方も多いでしょう。
日傘や折りたたみ傘の臭いは、すべて同じ原因で発生するとは限りません。使用後に臭くなった傘なら湿気や汚れなどが関係している可能性がありますが、新品から臭う場合は、生地やコーティングなど製品由来の臭いも考えられます。
そのため、まずは「新品から臭うのか」「使っているうちに臭くなったのか」を切り分けることが大切です。
この記事では、日傘・折りたたみ傘がイカ臭くなる原因から、新品の日傘が臭う理由、ファブリーズや重曹などを使った対処法、やってはいけないケア、臭いを再発させない方法まで詳しく解説します。
日傘・折りたたみ傘がイカ臭いのはなぜ?

日傘や折りたたみ傘がイカ臭い場合、最初に確認したいのが「いつから臭うようになったのか」です。
新品を開封した直後から臭う場合と、雨の日に使用したあとから臭う場合では、考えられる原因が異なります。
新品の日傘がイカ臭い場合は雑菌だけが原因とは限らない
新品の日傘を袋から出した瞬間、「イカみたいな臭いがする」と感じることがあります。
まだ雨の日に使用しておらず、濡れた状態で放置したこともないのであれば、使用後に繁殖した雑菌だけが原因とは考えにくいでしょう。
日傘には製品によって、生地のほかに撥水・UVカット・遮光などの加工が施されています。新品特有の素材や加工などに由来する臭いが残っている可能性があります。
特に密閉された袋やパッケージに入った状態で保管・輸送されていた製品では、開封直後に臭いを強く感じることがあります。
この場合は、いきなり洗剤や漂白剤を使うのではなく、まず傘を広げて風通しのよい日陰で乾燥させ、臭いが弱くなるか確認してみましょう。
使用後の折りたたみ傘がイカ臭くなる原因
使い始めたときには臭わなかったのに、雨の日に使ってからイカ臭くなった場合は、傘に残った水分や汚れが関係している可能性があります。
折りたたみ傘は使用後すぐに畳み、収納袋やバッグへ入れることが多いアイテムです。
傘には水分だけでなく、手から付着する皮脂や汗、ホコリなどの汚れが付くこともあります。
そこへ湿気が残り、さらに通気性の悪い状態が続けば、臭いが発生しやすい環境になります。
特に注意したいのが、濡れた折りたたみ傘を収納袋へ入れ、そのまま長時間放置することです。
帰宅したらできるだけ早く傘を取り出し、広げて乾燥させましょう。
カビや生乾きによる臭いとの違い
傘から感じる臭いは、必ずしも「イカ臭」だけではありません。
濡れた傘を十分に乾かさずに収納すると、湿ったタオルのような生乾き臭や、カビを思わせる臭いを感じることもあります。
特に折り目や骨の周辺は水分が残っていることに気づきにくい場所です。
表面が乾いているように見えても、折り目などに湿気が残ったまま畳んでしまうことがあります。
臭いを防ぐには、単に傘を振って水滴を落とすだけではなく、開いた状態で十分に乾かすことが重要です。
雨に濡れると臭いが強くなることもある
晴雨兼用の日傘の場合、「晴れの日にはそれほど気にならなかったのに、雨の日に使ったあと臭いが気になるようになった」ということもあります。
雨に濡れたことで傘に湿気が残り、もともと感じていた素材由来の臭いや、使用によって付着した汚れなどの臭いを強く感じることがあります。
晴雨兼用傘だから雨に濡れても放置してよいわけではありません。
雨傘と同じように、使用後は水分を落として十分に乾燥させてから収納することが大切です。
日傘・折りたたみ傘のイカ臭いニオイを消す方法
臭いを取る方法はいくつかありますが、いきなり強い洗剤を使う必要はありません。
まず乾燥させ、それでも臭いが残る場合に、傘の取扱表示を確認しながら段階的にケアしていきましょう。
まずは広げてしっかり陰干しする
最初に試したいのが陰干しです。
傘を大きく広げ、風通しのよい日陰で十分に乾燥させます。
新品の傘であれば、密閉された状態でこもっていた臭いが弱くなることがあります。
使用後の傘の場合も、内部に残っている湿気を取り除くことが臭い対策の基本です。
ただし、直射日光に長時間当てればよいとは限りません。日傘にはUVカットや遮光などの加工が施されている製品もあるため、取扱説明に従い、基本的には風通しのよい日陰で乾燥させるのが無難です。

中性洗剤で汚れを落とす
乾燥させても臭いが残り、傘が洗える製品であれば、中性洗剤を使って汚れを落とす方法もあります。
ただし、傘は衣類のように何でも丸洗いできるわけではありません。
製品によって生地やコーティング、撥水加工などが異なるため、最初に取扱表示やメーカーが案内しているお手入れ方法を確認してください。
洗える場合も強くこすらず、柔らかい布やスポンジなどを使ってやさしく汚れを落とします。
洗剤が残らないように処理したあとは、傘を広げて完全に乾燥させましょう。
重曹を使って臭いを取る方法
家庭で使われることの多い重曹を、臭い対策として利用する方法もあります。
ただし、重曹ならどんな傘にも使えるわけではありません。
生地や表面加工との相性があるため、メーカーのお手入れ方法を確認したうえで使用し、心配な場合は目立たない部分で試してから使用するのが安心です。
また、重曹を使用したあとに水分が残った状態で傘を収納すると、かえって湿気を残してしまいます。
重曹を使うこと以上に、最後までしっかり乾燥させることを意識しましょう。
ファブリーズなどの消臭スプレーを使う方法
「手っ取り早くファブリーズをかけたい」と考える方もいるでしょう。
布用消臭スプレーを使える傘であれば、臭いを軽減するための選択肢になります。
ただし、傘には撥水加工などが施されている場合があります。
特に日傘にはUVカットや遮光など特殊な加工が施された製品もあるため、消臭スプレーを使用できる素材かどうかを確認することが重要です。
また、スプレーした直後に傘を畳んではいけません。
水分を加えることになるため、使用したあとは傘を広げ、十分に乾いてから収納しましょう。
香料入りの商品では、元の臭いと香料が混ざって気になる場合もあります。香りが苦手な方は無香料タイプも選択肢になります。
オキシクリーンを使う場合の注意点
強い生乾き臭などが気になると、酸素系漂白剤であるオキシクリーンを使いたくなるかもしれません。
しかし、傘を丸ごと長時間つけ置きする方法は、どの傘にも適しているわけではありません。
生地の色や表面加工に影響する可能性があるほか、骨などの金属部分を長時間濡らすことでサビや劣化につながるおそれがあります。
使用したい場合は、オキシクリーン側の使用方法だけでなく、傘メーカーが指定するお手入れ方法も確認してください。
洗えない傘や特殊加工された日傘では、無理に使用しない方がよいでしょう。
アルコールを使う場合は素材・加工に注意
除菌を目的にアルコールを使いたくなる場合もありますが、これも注意が必要です。
傘の生地やコーティングによっては、アルコールが表面加工などへ影響する可能性があります。
特にUVカット・遮光・撥水などの機能を持つ日傘では、自己判断で大量に吹きかけるのは避けましょう。
使用可能か分からない場合は、メーカーのお手入れ方法を確認するのが確実です。
新品の日傘がイカ臭いときの対処法

新品の日傘が臭う場合、「洗えばすぐ取れる」と考える前に、新品だからこその対処をしましょう。
まだ使用していないのであれば、まず素材や加工などに由来する臭いの可能性を考えます。
まず風通しのよい日陰で臭いを飛ばす
購入直後の日傘が臭う場合は、まずパッケージや収納袋から取り出します。
そして日傘を開き、風通しのよい日陰に置いてみましょう。
しばらく空気に触れさせることで、開封直後より臭いが弱くなることがあります。
すぐに収納袋へ戻すのではなく、十分に換気することがポイントです。
消臭スプレーを使う前に取扱表示を確認する
新品の日傘が臭いからといって、最初から消臭スプレーや洗剤を使用するのはおすすめできません。
日傘には遮光やUVカット、撥水などの機能を持たせるため、特殊な生地や加工が使用されていることがあります。
誤ったお手入れによって、本来の機能を損なってしまっては本末転倒です。
まず製品タグや取扱説明書、メーカーの案内を確認してください。
臭いが取れない場合は販売店・メーカーへ相談する
陰干ししても新品の日傘から強い臭いが続く場合は、無理にさまざまな薬剤を試すより、購入した販売店やメーカーへ問い合わせる方法があります。
特に購入直後で、通常使用するのが難しいほど強い臭いがする場合は、商品の仕様なのか、個体差や不具合の可能性があるのかを確認してもらうとよいでしょう。
洗ったり薬剤を使用したりする前に相談した方がよい場合もあるため、購入直後は自己流の処置を急がないことも大切です。
日傘や折りたたみ傘にやってはいけない臭い対策

早く臭いを取りたいからといって、強い方法を試せばよいとは限りません。
傘の機能を長持ちさせるためにも、次のようなケアには注意しましょう。
濡れたまま消臭スプレーをかけて収納しない
雨で濡れた傘に消臭スプレーをかけ、そのまま収納袋へ入れるのは避けましょう。
もともとの雨水にスプレーの水分まで加わり、湿った状態が長く続いてしまいます。
外出中に一時的に収納する必要があっても、帰宅後はできるだけ早く取り出して乾燥させましょう。
素材を確認せず洗剤や漂白剤を使わない
中性洗剤、重曹、酸素系漂白剤など、家庭にあるものを使って臭いを取りたくなることがあります。
しかし、すべての傘に同じ方法が使えるわけではありません。
傘の素材や加工によって適切なお手入れ方法は異なるため、取扱表示を確認してから行いましょう。
UVカット・遮光・撥水加工を傷めるケアに注意する
日傘で特に気をつけたいのが表面加工です。
臭いを取ることだけに集中し、強くこすったり、使用できるか分からない薬剤を使ったりすると、加工に影響する可能性があります。
臭い対策をする際にも、「この日傘の機能を損なわないか」という視点を忘れないようにしましょう。
金属部分を長時間水や洗浄液に浸けない
傘には多くの金属部品が使われています。
長時間水や洗浄液に浸けたままにすると、部品の状態によってはサビや劣化につながる可能性があります。
洗浄が必要な場合も、製品の取扱方法に従って行い、最後は十分に乾燥させましょう。
折りたたみ傘の臭いを再発させない方法

一度臭いが取れても、同じ使い方を続ければ再び臭う可能性があります。
特に折りたたみ傘では「濡れたまま長時間密閉しない」ことが重要です。
使用後は完全に乾かしてから畳む
臭い予防の基本は乾燥です。
帰宅後は傘を広げ、風通しのよい場所で十分に乾かします。
表面だけでなく、折り目や内側などに水分が残っていないかも確認しましょう。
完全に乾いてから畳む習慣をつけるだけでも、湿気がこもる状態を減らせます。
濡れた傘を収納袋やバッグに入れっぱなしにしない
折りたたみ傘はバッグへ収納できるのが便利ですが、その便利さが臭いの原因になることもあります。
外出中に濡れた傘を一時的に袋へ入れることはあっても、長時間そのままにするのは避けましょう。
会社や自宅など、傘を広げられる場所に着いたら、可能な範囲で乾かすことが大切です。
収納袋も定期的に乾燥・清掃する
見落としやすいのが、折りたたみ傘の収納袋です。
傘だけをきれいにしても、収納袋が湿っていたり汚れていたりすれば、再び臭いが気になる原因になりかねません。
濡れた傘を入れた収納袋も、帰宅後は乾燥させましょう。
洗える収納袋であれば、取扱方法に従って定期的に清潔にしておくと安心です。
保管場所の湿気を減らす
完全に乾燥させた傘でも、湿気の多い場所へ長期間収納していると状態を保ちにくくなります。
風通しが悪く湿気の多い場所への保管は避け、必要に応じて除湿剤などを活用しましょう。
ただし、傘を乾燥させる代わりに除湿剤を使うのではありません。
まず傘そのものを十分に乾かしてから保管することが基本です。
臭いにくい日傘・折りたたみ傘の選び方
臭いが気になりやすい方は、購入するときからお手入れのしやすさを意識する方法もあります。
乾きやすい素材を選ぶ
雨に濡れる可能性のある傘では、乾きやすさは重要なポイントです。
ただし、素材名だけで単純に判断するのではなく、製品の商品説明やメーカーが示している速乾性などの機能を確認するとよいでしょう。
毎日のように持ち歩く場合は、使用後に短時間でケアしやすい製品の方が扱いやすくなります。
撥水・抗菌防臭などの機能を確認する
傘によっては撥水性能のほか、抗菌・防臭などを特徴としている製品もあります。
臭いが気になる方は、デザインや重量だけでなく、こうした機能も比較してみましょう。
ただし、機能が付いていても濡れたまま保管してよいわけではありません。
基本となるのは使用後の乾燥です。
収納袋の通気性や乾かしやすさも確認する
折りたたみ傘を選ぶときは、傘本体だけでなく収納袋にも注目しましょう。
収納袋が乾かしにくいと、濡れた傘を持ち歩いたあとに湿気が残りやすくなります。
袋を広げやすいか、乾燥させやすいか、手入れしやすいかなども確認しておくと便利です。
日傘・折りたたみ傘の臭いに関するよくある質問
日傘がイカ臭いのは体に悪い?
臭いだけから、安全性や健康への影響を判断することはできません。
新品の日傘から非常に強い臭いがして、目や喉への刺激、気分の悪さなどを感じる場合は使用を中止し、換気したうえで販売店やメーカーへ相談してください。
無理に使い続けないことが大切です。
ファブリーズをかけるだけでも臭いは取れる?
布用消臭スプレーによって臭いが軽減する場合はありますが、原因そのものが湿気や汚れであれば、スプレーだけで根本的な対策になるとは限りません。
まず傘を十分に乾かし、必要であれば取扱方法に沿って汚れを落としたうえで使用する方がよいでしょう。
また、傘の素材や加工に使用できる製品か確認してください。
新品の日傘の臭いはいつまで続く?
臭いが弱くなるまでの期間を一律に断定することはできません。
素材や加工、保管状態などによって異なります。
風通しのよい場所で陰干ししても強い臭いが続く場合は、販売店やメーカーへ相談しましょう。
何度洗っても臭いが取れないときはどうする?
何度も洗うと、生地や撥水・UVカットなどの加工を傷めてしまう可能性があります。
洗っても臭いが取れないからといって、さらに強い洗剤や漂白剤を使うのは避けましょう。
取扱方法を確認し、それでも改善しない場合はメーカーへの相談や買い替えを検討するのも選択肢です。
晴雨兼用の日傘が雨に濡れたらどうすればいい?
使用後は水滴を落とし、広げた状態で十分に乾燥させてから収納します。
晴雨兼用であっても、濡れたまま収納袋やバッグへ長時間入れておくのは避けましょう。
製品ごとの詳しいお手入れについては、メーカーの取扱説明に従ってください。
まとめ 日傘・折りたたみ傘のイカ臭さは原因に合わせて対処しよう
日傘や折りたたみ傘がイカ臭いと感じたら、まず「新品のときから臭うのか」「使用後に臭くなったのか」を確認しましょう。
新品の日傘の場合は、湿気や雑菌だけでなく、生地やコーティングなど製品に由来する臭いの可能性も考えられます。まず風通しのよい日陰で広げ、それでも強い臭いが続く場合は販売店やメーカーへの相談を検討しましょう。
一方、使用後に折りたたみ傘が臭くなった場合は、濡れたまま畳んだことによる湿気や、傘に付着した汚れなどが関係している可能性があります。
臭い対策で特に大切なのは、使用後にしっかり乾燥させることです。
ファブリーズなどの消臭スプレーや重曹、中性洗剤などを使う方法もありますが、傘の素材や加工によって適したケアは異なります。
特にUVカット・遮光・撥水などの加工が施された日傘では、自己判断で強い洗剤や薬剤を使わず、取扱表示やメーカーのお手入れ方法を確認してください。
そして折りたたみ傘では、傘本体だけでなく収納袋も乾燥させることがポイントです。
「臭くなったら消す」だけでなく、濡れた状態で長時間収納しない習慣をつけて、日傘や折りたたみ傘を気持ちよく使い続けましょう。

